Ryzen5 2600 Six-CoreとRadeon RX570の組み合わせ


GeForce、Radeonと共に最新のグラフィックボードが公開、発売されてから数か月が経った。

BTOも変化があり、特にドスパラでのBTO売れ筋を見てみると、

1位RTX2070、2位GTX1660Ti、3位GTX2080を積んだBTOPCとなっている。(2019年5月上旬時点)

しかし、Amazonや楽天の売れ筋を見て見ると、RX470、RX570や、GTX1050、GTX1060等のグラフィックボードが上位に食い込んでいる。

ゲーミングPCとして扱うには、最新のグラフィックボードは性能的にも凄まじいと考えられるが、

家族と共有して使う、仕事として使うが、ゲームもしたいといったユーザーの影響もあるのではないかと考えられる。

今回は、最新のグラフィックボード登場に伴って安くなっているRadeonシリーズのRX570を、

最新のゲームでも存分に能力を発揮するかを取った。

また、性能差が似ているGeforceGTX1060 3GとRX570を比較してみた。


グラフィックボード・スペック表
ボード名 Radeon RX570 Radeon RX480 GeForce GTX1060 3G GeForce GTX1060 6G
参考商品 ROG-STRIX-RX570
-O4G-GAMING
Radeon RX480 GAMING X 8G NE51060015F9
-1061D
NE51060015J9
-1061D
接   続 PCI Express 3.0 x16 PCI Express 3.0 x16 PCI Express 3.0 x16 PCI Express 3.0 x16
メ モ リ GDDR5 4GB GDDR5 8GB GDDR5 3GB GDDR5 6GB
メモリバス幅 256bit 256bit 192bit 192bit
コアクロック/
メモリクロック
1168MHx/7000MHz 1120MHx/8000MHz 1152MHx/8000MHz 1506MHx/8000MHz
冷    却 ファン x2 ファン x2 ファン x2 ファン x2
補 助 電 源 8pin x1 6pin x1 6pin x1 6pin x1
T  D  P 150W 150W 120W 120W
金    額 \19,698〜 \24,200〜 \22,980〜 \27,834〜

今回試したグラフィックボード以外にも、RX480及びGTX1060_6Gを比較として掲載。

載せた理由としては、最後に行ったベンチマークの推奨設定がRX480かGTX1060_6Gとなっていたからである。


検 証 機 器
使用グラボ ASUS Radeon RX570
ROG-STRIX-RX570-
O4G-GAMING [PCIExp 4GB]
Palit Nvidia GeForce GTX1060 3GB DUAL
NE51060015F9-1061D
マザーボード Gigabyte AB35M-D3H-CF Gigabyte AB35M-D3H-CF
CPU AMD Ryzen5 2600 Six-Core AMD Ryzen5 1600 Six-Core
メモリ G.Skill F4-2400C15D-8GNT
(DDR4 PC4-19200
4GB 2枚組)
Corsair CMK16GX4M2B3000C15
[DDR4 PC4-24000
8GB 2枚組]
HDD Crucial CT240BX200SSD1 Toshiba THNSJ128GCSU
OS Windows10 Windows10

CineBench R15
Radeon RX570:93.21 GeForce GTX1060 3G:95.40

CineBenchR15の計測結果は上記のようになっている。GeForce GTX1060 3Gと比べると、若干評価は下がり、

TDPも150WとGTX1060の120Wより高いが、コスパで見るとRX570の方が20,000円以下で購入できる。

(2019年5月上旬時点、価格.comにてTX570が19,698円。GTX1060_6Gが25,682円。3Gが21,143円)


Phantasy Star Online 2
Radeon RX570 GeForce GTX1060 3G
描画設定:最高品質(6設定)
画面サイズ:1280x720
Score:25508
平均FPS:約95
描画設定:最高品質(6設定)
画面サイズ:1280x720
Score:26121
平均FPS:約95

両方ともFPS110〜80の間をキープ。画面サイズを大きくしても問題ないと思われる。

近年のPCゲームと比べると、ゲーム自体の画質は見劣りする部分もあるが、処理落ち等映像が乱れる事は一切なかった。


Biohazard6
Radeon RX570 GeForce GTX1060 3G
描画設定:操作なし
描画サイズ:フルスクリーン
Score:11964
描画設定:操作なし
描画サイズ:フルスクリーン
Score:15162

快適にFPSも60以上の数値と高く保っていたが、前半部、後半部のオブジェクト数が増え、

活発に動くシーンでは、徐々にFPSが下がり処理落ちが発生してしまった。

とは言え、評価はSと快適評価であるので本プレイでも問題はないと考えられる。

しかし、スコア上昇率が大きいのはRX570であったが、オブジェクトが増えていく際のスコアの標準ラインを

下回ろうとしないGeForceGTX1060が、結果として安定性を失ったRX570が下回る事なった。


Final Fantasy 14
Radeon RX570 GeForce GTX1060 3G






P
C


描画サイズ:1280x720
ローディングタイム:28.996sec
Score:12928
描画サイズ:1280x720
ローディングタイム:22.917sec
Score:13408






P
C



描画サイズ:1280x720
ローディングタイム:22.917sec
Score:15438
描画サイズ:1280x720
ローディングタイム:17.713sec
Score:14992

ネット環境によっては、また評価が変わってくると思われるが、両設定とも酷い処理落ちは見られないが、

高品質は若干ながらオブジェクト表示数が増えた際に、若干の処理落ちが発生するのを確認。

結果自体はどれも非常に快適と出ている為、評価は十分だと考えられる


Final Fantasy 15
Radeon RX570 GeForce GTX1060 3G






P
C


描画サイズ:1920x1040
Score:3719
描画サイズ:1920x1040
Score:3829






P
C



描画サイズ:1280x720
Score:8304
描画サイズ:1280x720
Score:8351

高品質は、主人公含む4人移動中の三人称視点では問題はないが、バイオハザード6と同様、

画面が遠のいてオブジェクトの数が増えたり、戦闘による激しい交戦状態では処理落ちが目立つ。

特にメモリを8GBしか搭載していないRadeonRX570は、比較した場合体感的に処理落ちが目立つように見えた。

一方、標準設定で画面サイズを落とした場合は、全ムービーを通して目立った処理落ちはなかった。

欠点を上げるのであれば、スコア10000を超えると予想していたが、両方とも8000を超える程という結果で終わった。

特に、GTX1060 3Gの方はメモリが16GBと推奨を満たし、高画質でも目立った処理落ちは無いにも関わらず、今回の結果となっている。


結果としては、安定性のGeForceGTX1060 3G、最高出力・コスパのRadeonRX570といった性能であり、

どちらも一長一短であるが、FF15のベンチマークのグラフィックボードの最低以上ではあるので、

RX570も推奨メモリ16GBにすれば、処理落ちを軽減する事は出来ると考えている。

総合的に、若干の性能差はあるが、評価としては互角として見ても良いだろう。

また、推奨メモリ16GBのゲームは徐々に増えていくと思われるが、

現在はE-Sportsと言った大会系のゲーム(PUBG、Battlefield等)が大半となっている。

メモリを増やしても、スコアは変わらないという話を耳にしたが、将来性を見据えるのであれば、メモリは16GBを確保したいところである。

とは言え、RadeonRX570を含め、まだまだ最新ゲームでも通用するレベルではあるだろう。

管理人おすすめのRadeonRX570を紹介しておく価格面からしてお買い得である。

しかし、新しいグラフィックボード考えている方には、以下をおすすめする。


Radeon RX 570
ARMOR 8G

Radeon RX Vega 64
Air Boost 8G OC

NE6166TS18J9-161F

NE62060T18J9-1062A





最終更新日: 2019/05/18